東海道新幹線「のぞみ」東京→新大阪の乗車時間を最大10分短くする方法【2018年3月ダイヤ】

「のぞみ」の最速列車

 「のぞみ」は東海道新幹線の最速列車です。
出張、旅行、帰省などでよく利用する方も多いと思います。


のぞみの東京〜新大阪間は「最速2時間22分」となっています。
ですがこれはあくまで早朝や深夜の列車が少ない時間帯の話です。

早朝や深夜は列車が少なく列車の間隔があきます。
それに「ひかり」や「こだま」の追い抜きも少なく
減速する必要がなくなるために実現できています。
では、日中の時間帯に運転している「のぞみ」では
東京〜新大阪間の所要時間はどうなっているのでしょうか?

日中の標準的な所要時間は「2時間33分」

列車によって10分も差がある!

快適に乗るには新大阪行や臨時列車を狙う!





日中の標準的な所要時間は「2時間33分」


東海道新幹線では早朝や深夜以外の時間帯はパターンダイヤ化されています。
東京駅発で7時台〜20時台はほぼ同一のダイヤになっています。
(山陽新幹線に直通するのぞみの行き先は時間帯によって多少変わります)

それでは本数の多い朝8時台に東京駅を発車する「のぞみ」の
東京→新大阪(下り)の所要時間を見てみましょう。

東京→新大阪

8:00→10:33 2時間33分 のぞみ207号 新大阪行
8:10→10:40 2時間27分 のぞみ  15号 博多行
8:13→10:46 2時間33分 のぞみ157/305号 博多/新大阪行(臨時)
8:20→10:50 2時間30分 のぞみ209号 新大阪行
8:23→10:56 2時間33分 のぞみ307号 新大阪行(臨時)
8:30→11:06 2時間36分 のぞみ  17号 博多行
8:40→11:10 2時間30分 のぞみ159/211号 博多/広島/新大阪行(臨時)
8:47→11:20 2時間33分 のぞみ309号 新大阪行(臨時)
8:50→11:23 2時間33分 のぞみ103号 広島行
8:53→11:30 2時間37分 のぞみ311号 新大阪行(臨時)
(2018年3月改正版)
臨時列車の列車名は変更となることがあります。

東京〜新大阪間ののぞみの所要時間は基本的には「2時間33分」です。

東海道新幹線ではN700Aの増備が進んでいます。
それに伴って、加減速のよさやカーブでの最高速度の高さを生かして
所要時間を短縮したのぞみを年々増やしています。

これまで日中の時間帯では、
2時間30分ののぞみは10分発のみで1時間に1本だけでした。

2018年3月のダイヤ改正で、
東京発7時台、8時台、18時台、19時台で
2時間33分を切るのぞみの設定が増えています。

10分発が2時間27分、20分発と40分発が2時間30分になりました。
以前よりも3分早くなっています。

2時間27分運転する列車
  7:10 のぞみ 9号
  8:10 のぞみ 15号
18:10 のぞみ 57号
19:10 のぞみ 125号

2時間30分運転する列車
  7:20 のぞみ 205号
  7:40 のぞみ 101号
  8:20 のぞみ 209号
  8:40 のぞみ 159/211号
18:20 のぞみ 249号
18:40 のぞみ 251号
19:20 のぞみ 255号
19:40 のぞみ 415号

9時台〜17時台(と20時台)は以前と同じく通り3分遅い所要時間です。

一部の時間帯に限定しているのは、
全時間帯にN700Aを固定的に入れられるほどは揃っていないのと、
追い抜かれる列車も高速化しているからかもしれません。

東京発8時台発ののぞみを所要時間別に数えてみました。
高速化してきているのが分かります。

2016年3月ダイヤ
2:27=0本 2:30=1本 2:33分=7本 2:36分=1本 2:37=1本

2017年3月ダイヤ
2:27=0本 2:30=1本 2:33分=8本 2:36分=0本 2:37=1本

2018年3月ダイヤ
2:27=1本 2:30=2本 2:33分=6本 2:36分=0本 2:37=1本

列車によって10分も差がある!


さて所要時間を見てわかるとおり、
最も速いのぞみは東京駅10分発博多行きの2時間27分です。
最も遅いのぞみは東京駅53分発新大阪行(臨時)の2時間37分です。

同じ8時台でも列車によって10分も差があります。
2時間37分かかるのぞみに乗ると、
2時間27分ののぞみよりも所要時間が約6%長くなります。

東京〜品川〜新横浜、京都〜品川間の所要時間はほぼ同じですので、
品川・新横浜→京都でも状況は同様です。

東海道新幹線に限らず、
臨時列車が定期列車よりも所要時間がかかる
設定となっていることは
珍しいことではありません。
限られた空き時間の中で列車を設定するためには
やむを得ないところでしょう。

注目すべきは定期列車の博多行きです。
10分発が2時間27分なのに対し、30分発は2時間33分です。
新大阪までの間で6分も差がついています。

おそらく直通する山陽新幹線内で
博多行きのぞみの運転間隔をできるだけ均等に保つために
こうなっているのでしょう。

定期のぞみの博多行きは東京駅を10分発と30分発です。
東京駅発車時点では20分の差が、
新大阪到着時点では26分に拡大しています。
理想的には30分間隔にしたいところですが、
できるだけ近づけて26分-34分の間隔にしているのでしょう。

博多までの所要時間は
東京駅8:10発が4時間57分、8:30発が5時間3分と6分差です。
山陽新幹線内では差はつきません。

なお、9時〜17時台は10分発の最速が2時間30分と3分遅くなりますが、
57分発以外の所要時間は2時間33分なので、
3分の差はあまり気にしなくてもよいかもしれません。
というわけで、日中の東海道新幹線のぞみの所要時間を最短にするには
東京駅10分発に乗るのがよいことになります。
2時間27分または30分で新大阪に着きます。

快適に乗るには新大阪行や臨時列車を狙う!


今回、改めて東海道新幹線のダイヤを眺めましたが
やはりよくできていると感じました。

のぞみを1時間に10本も設定しており、
のぞみ以外にも「ひかり」「こだま」を2本ずつ設定しています。
臨時列車をすべて運転した場合、平均4分間隔になり、
かなり高密度な運転をしています。
東京の地下鉄でも日中に4分間隔で運転しているのは
銀座線や丸ノ内線くらいです。

こうした状況で
「ひかり」「こだま」の追い抜きを考慮した上で、
のぞみの所要時間をほぼ2時間33分に統一できています。

東海道新幹線でのぞみに乗ると感じることですが、
常に全速力で走っているわけではありません。
ひかりやこだまを追い抜く前には
ややゆっくり(といってもかなり高速でしょうが)
走っていることがあります。
途中駅で3分程度遅れている場合でも
終着駅に着く頃には定刻に戻っていることもあります。

このように余裕を持った設定とすることで
所要時間をできるだけ同じにできている面もあるのでしょう。

今回は所要時間を見ましたが、
快適に旅をするには混雑度合いも考えたいところです。

東海道新幹線内でしたら新大阪行の方が空いていることが多いです。
また臨時列車の方が定期列車よりも空いていることが多いです。

駅に貼ってある時刻表を眺めても分かりますし、
ネットやスマホアプリで検索すると詳細に記載があることもあります。

簡単にわかるのは、のぞみ●●●号の数字です。

1〜64:東京〜博多 定期のぞみ
100番台前半:東京〜岡山・広島など 定期のぞみ
100番台後半:東京〜岡山・広島など 臨時のぞみ
200番台中盤まで:東京〜新大阪 定期のぞみ
300番台前後:東京〜新大阪 臨時のぞみ (厳密には290号〜432号)

快適に過ごせるなら数分程度長く乗ることはあまり問題ならないでしょう。こうした点も踏まえてあなたの「のぞみ選び」をしてみてください。


今日もあなたの快適な旅を応援しています!