上り「のぞみ」の所要時間は？
「のぞみ」は東海道新幹線の最速列車です。のぞみの東京〜新大阪間は「最速2時間22分」となっています。
ですがこれはあくまで早朝や深夜の列車が少ない時間帯の話です。
一般的な日中の時間帯に運転している「のぞみ」では
東京〜新大阪間の所要時間はどうなっているのでしょうか。
こちらの記事で東京発（下り）編を見ました。
では、新大阪発（上り）はどうなっているのでしょうか。
日中の標準的な所要時間は「2時間33分」
列車によって7分も差がある！
快適に乗るには新大阪始発や臨時列車を狙う！
日中の標準的な所要時間は「2時間33分」
東海道新幹線では早朝や深夜以外の時間帯はパターンダイヤ化されています。
新大阪駅発で7時台〜20時台はほぼ同一のダイヤになっています。
（山陽新幹線から直通する列車の始発駅は時間帯によって異なります）
それでは本数の多い朝9時台に新大阪駅を発車する「のぞみ」の
新大阪→東京（上り）の所要時間を見てみましょう。
新大阪→東京
9:03→11:33 2時間30分 のぞみ 4号 博多発9:10→11:43 2時間33分 のぞみ218号 新大阪発（休日運休）
9:13→11:50 2時間37分 のぞみ312号 新大阪発（臨時）
9:20→11:53 2時間33分 のぞみ118号 博多/広島発
9:23→11:56 2時間33分 のぞみ314号 新大阪発（臨時）
9:30→12:03 2時間33分 のぞみ120号 広島発
9:40→12:13 2時間33分 のぞみ 6号 博多発
9:46→12:20 2時間34分 のぞみ316号 新大阪発（臨時）
9:50→12:23 2時間33分 のぞみ122号 広島/岡山発
9:56→12:30 2時間34分 のぞみ318号 新大阪発（臨時）
（2018年3月改正版）
臨時列車の列車名と始発駅は変更となることがあります。
新大阪〜東京間の所要時間は基本的には「2時間33分」です。
2018年3月のダイヤ改正で、
東京発の一部の時間帯（7、8、18、19時台）に
2時間27分ののぞみが登場しましたが、
新大阪発の上りの列車にはこういった列車は登場しませんでした。
列車によって7分も差がある！
さて所要時間を見てわかるとおり、
最も速いのぞみは新大阪駅3分発の2時間30分です。
最も遅いのぞみは新大阪駅13分発（臨時）の2時間37分です。
東京発（下り）と同様に
同じ9時台でも列車によって所要時間に7分も差があります。
2時間37分かかるのぞみに乗ると、
2時間30分ののぞみよりも約5%所要時間が長くなります。
新大阪〜京都、新横浜〜品川〜東京間の所要時間はほぼ同じですので、
京都→新横浜・品川でも状況は同様です。
東海道新幹線に限らず、
臨時列車が定期列車よりも所要時間がかかる
設定となっていることは珍しいことではありません。
注目すべきは37分発ののぞみ（博多発）です。
3分発も博多発の定期のぞみですが、所要時間は2時間30分です。
それが37分発は2時間36分です。
新大阪〜東京の間で6分も所要時間に差がついています。
上りの場合も、3分発の2時間30分運転は
N700AとN700系の改造編成による
最高速度285km/h運転で実現しています。
37分発は時刻表では「N700系」で運転となっていますが、
2時間36分運転となっています。
N700系マークのないのぞみでも2時間33分で運転できていますので、
車両の性能だけの問題ではなさそうです。
おそらく直通する山陽新幹線内で
博多発のぞみの運転間隔をできるだけ均等に保つために
こうなっているのでしょう。
東海道新幹線内では山陽新幹線直通するのぞみを20分間隔にしています。
日中では新大阪発3分、20分、37分になります。
20分発は広島発です。
一方で博多発の定期のぞみは博多発4分と32分に設定されています。
28分-32分の間隔です。
新大阪発時点では37分と3分になるので、
26分-34分の間隔になります。
東海道新幹線内の所要時間の差により
東京着は13分と33分となり
20分-40分の間隔になります
というわけで、
日中の東海道新幹線のぞみの
所要時間を最短にするには
新大阪駅3分発に乗るのがよいことになります。
2時間30分で東京駅に着きます。
とはいえ多くの列車の所要時間は2時間33分ですので、
3分の差はあまり気にしなくてもよいかもしれません。
快適に乗るには所要時間だけでなく行き先や臨時列車かどうかも考慮
東京発（下り）の記事でも触れたとおり
東海道新幹線のダイヤはよくできていると感じました。
のぞみを1時間に10本も設定しており、
のぞみ以外にも「ひかり」「こだま」を2本ずつ設定しています。
臨時列車をすべて運転した場合、平均4分間隔になり、
かなり高密度な運転をしています。
このような条件下で
「ひかり」「こだま」の追い抜きを考慮した上で、
のぞみの所要時間をほぼ2時間33分に統一できています。
今回は所要時間を見ましたが、
快適に旅をするには混雑度合いも考えたいところです。
東海道新幹線内でしたら新大阪始発の方が空いていることが多いです。
また臨時列車の方が定期列車よりも空いていることが多いです。
新大阪発の場合は、始発列車であれば
自由席でも余裕を持って席を確保できるので
乗客がある程度は自然に分散しているでしょう。
どの列車が新大阪始発か、臨時列車かは、
駅に貼ってある時刻表を眺めても分かりますし、
ネットやスマホアプリで検索すると詳細に記載があることもあります。
簡単にわかるのは、のぞみ●●●号の数字です。
1〜64：博多〜東京 定期のぞみ
100番台前半：広島・岡山など〜東京 定期のぞみ
100番台後半：広島・岡山など〜東京 臨時のぞみ
200番台中盤まで：新大阪〜東京 定期のぞみ
300番台前後：新大阪〜東京 臨時のぞみ （厳密には290号〜432号）
新大阪駅のホームで列車内から
先行するのぞみを見送るのは少々切ない気分になります。
とはいえ、快適に過ごせるなら数分程度長く乗ることはあまり問題ならないでしょう。
こうした点も踏まえてあなたの「のぞみ選び」をしてみてください。
今日もあなたの快適な旅を応援しています！
